私たちは、体の前面はよく意識するのですが、あまり背中を意識することはありません。注意が向かう時は、痛みがあるときぐらいでしょう。しかし、背中こそ私たちの身体を整える重要な要素が揃っているのです。山口整体で最も強調したいところです。それでは、詳しく見ていきましょう。自律神経のバランスを整える施術脊柱起立筋をゆるめ背骨の脇を通っている自律神経の働きをスムーズにします。脳と各部位の連絡がよくなり、体全体の調整能力が高まります。 膀胱経の経絡の流れを正常に戻します。膀胱経には、内臓のツボが集まっており、お腹の調子も改善します自律神経上図のように自律神経は、交感神経と副交感神経があり、首から仙骨あたりまであります。背骨から各器官、各内臓へとつながっており、脳からの指令を伝えています。逆に、各器官や内臓からのフィードバックの情報も伝えています。何かの異常があれば、脳=視床下部から指令が各部位に伝わり調整します。人間の体は、どんな環境であれ、自律神経を介した脳のコントロールによって体温や心拍数、血圧、代謝、内分泌などを正常に保とうと頑張っています。今年のように猛暑だったり長雨だったり気象の変動が大きい時は、それだけ負担がかかっています。自律神経が支えきれなくなると、症状が現れてきます。脳と各部位の情報の伝達をスムーズにする脊柱起立筋とは、3つの筋肉の総称で背骨の脇を首から仙骨までつながっています。姿勢を支える筋肉ですので、座っていたり立っているだけでも働いている筋肉です。前かがみの姿勢や動作の多い私たちの生活では、最も凝るところでもあります。この脊柱起立筋が、凝りで緊張すると、自律神経も刺激され交感神経が高まりずっと緊張が続くことになります。さらに圧迫が強くなると、自律神経の通りが悪くなり、情報がスムーズに伝わりにくくなります。各部位の異常が脳に伝わらないと、脳は問題なしとして放置してしまいます。施術は、背骨のすぐ脇に指を置き、脊柱起立筋を背骨からはがすようなイメージでゆるめていきます。いわば、背骨と脊柱起立筋の間に溝をつくる感じです。ここがゆるんでくると気分の滞りもとれたように心身が楽になったことに気づくと思います。副交感神経優位にする二つの自律神経のうち交感神経は活動時、緊張、ストレス時に働き、副交感神経は休息、消化、回復時に働きます。心身を整えるには、副交感神経を優位にすることが必要で、世の中の健康法や日常の健康な過ごし方の多くは、いかに副交感神経を優位にするかを基準に考えられています。背骨の脇をほぐすことで、交感神経もやわらぎ、スムーズに副交感神経にバトンタッチできます。さらに、冒頭の図のように、副交感神経は、首と仙骨あたりから伸びていますね。首と仙骨も施術面からみて、とても重要です。この二つの周りを丁寧にゆるめることで副交感神経は活発になり、深くリラックスできます。山口整体では、最後のほうで首を施術しますが、「ふっ」と寝てしまうくらい気持ちよくなります。体に刺激を与えているので、完全に寝ているわけではないですが、「うとうとしていて、寝ているのか寝ていないのか分からない」感じとよく言われますが、その状態こそ、最も自然治癒力が働きだす状態です。富士見庵では、この深いリラックス状態を生み出すのが一つの目的です。膀胱経の気の流れを促進する施術陽の気を流してリフレッシュ東洋医学では、身体の中を血液とは違う、微細な気エネルギーが流れているとします。その気の流れは、12本あり、すべて内臓を通っており、内臓名が経絡の名称になっています。上図で見るように、経絡は長いラインになっているので、内臓だけでなくそれにつらなる様々な調整を行っています。膀胱経は、12本ある中で最も長いラインの経絡です。両目の間から始まり、足の小指まで届いています。気のエネルギーの質については、色々な分類の仕方があるのですが、陰と陽の二つの気が重要です。陰は静かで心の安定や休息をサポートします。一方、陽は動的で外に向かうエネルギー、創造や発展を促進します。陽の気が流れる膀胱経が活発になると、元気がでてきます。朝、いまいち体が動いてこないという時は、膀胱経を流すといいです。膀胱経は、頭から足に向かって流れていますので、自分で行う時は、上から下になでてあげるのです。よく朝目覚めが悪い時とか、両手で髪をかきあげる仕草とかしたりしませんか?あれは、まさに膀胱経のラインを流しているのです。スッキリするので、無意識に自然とこのような動作をしているんですね。丁寧に行うには、両目の間から5本指で髪を首までかきあげ、背中を下ろし、太ももの裏、ふくらはぎと流し、足の小指で止めればOKです。なでるのではなく、叩いてい流しても気分がシャキッとするのでおすすめです。内臓の働きを促して、感情をととのえる上図の膀胱経をみると、背中あたりに内臓の名前がついたツボがあります。肺、心、肝、胆、脾、胃、腎、大腸、小腸、膀胱。すべて兪という言葉がついており、兪穴と呼ばれています。兪穴は、アンテナのようなツボで、内臓の状態をキャッチする場所です。肝臓が疲れていたら、肝兪ツボに、胃の調子が悪ければ、胃兪に圧痛や硬結などの反応が現れます。兪穴は、内臓の気が出入りするところであり、そこを刺激することで、内臓の働きを高め、エネルギーを調整するのです。山口整体では、背骨の脇を徹底的にゆるめていきますが、背中の緊張をとることで、内臓を活性化させることにつながるのです。東洋医学でいう内臓は、西洋医学の臓器より広い範囲の働きを指し、感情も内臓の働きだとします。背中をゆるめることで、気分が軽くなり、前向きな気持ちになるのは、そういう理由からです。重荷を下ろして、軽やかになる私たちは、寒さを感じたり、強風にさらされる時、背中を丸め、内臓を守り温めようとします。背中は、冷気を受け止め、内臓の熱が逃げないように筋肉を硬くして対処します。心理的にも、何か非難にさらされたりする時は、肩や背中を硬くして受け止めているのではないでしょうか。日本語に、「背負う」という言葉があります。背中に物を背負うという意味の他に、「責任を背負う」といったように厄介な仕事や重大な責任を自分が引き受けることを意味します。背中は、気づかないうちに心理的な重荷の集積によってガチガチに固まっています。山口整体のめざすところは、この重荷を下ろしていっていただきたいということです。時には、押しとどめていた思いを吐き出すように語る方もいれば、軽くなってやる気がでてきたという方、今まで重荷を背負っていたんだなと、気づく方もいらっしゃいます。人生の様々な試練を受け止めてきた背中に感謝し労ってあげましょう。